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薬草が身近にある暮らし

家に眠っていた古びた小さな冊子『役立つ薬草』というものを発掘しました。

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どうやら、毎日新聞の定期購読者に対して、
月に1回配布される生活情報誌、のようです。

たとえば、タンポポのページをみると・・・
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「根や葉などを花がさいているうちに採取して乾燥しておきます。
これを煎じて服用すれば、発汗、解熱、寝汗、健胃、
肝臓病、利尿、痔疾、浮腫、子宮病、強壮、催乳などに効果があります」
「顔のでき物、腫れ物などには、草全体をすりつぶして、
酒を加えて煎じてのみます。」
「イボを取るときには、葉や茎などの白い汁をつけるとよいそうです。」

・・・といった具合です。

各薬草に古来よりまつわるエピソード(それも世界各地の)なども盛り込まれ、
薄い冊子だけれど中身が充実しております。
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裏を見ると、なんと昭和59年のものなんですね-。
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というと・・・今から29年前のものなんですね-。
戦前の話と違いますよ-。

驚きませんか?

タンポポやドクダミなどの「薬草を家庭で煎じる」という生活文化が、
29年前は普通にあったのですねー。

現在の新聞定期購読者向けの生活情報誌は、
サプリや健康食品の広告で埋め尽くされております。

草を家庭で煎じる日常なんて、遠い昔話みたいに思えるけれど、
決して遠くはないのですね。

そんな生活文化が急速に失われていったのだなあ、としみじみ。。

昔ながらのお灸とはり 大阪・四ツ橋の隠れ家鍼灸院
新しいものはもう古い。古いものは新しい。

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